おくすりQ&A ▶ 使い方・飲み方


Q 睡眠薬を飲んでも眠れなくなってきたので、自分で量を増やして飲んでも良いでしょうか?
A 睡眠薬によっては翌日まで効果が残ってしまい、昼間に強い眠気やふらつきがおこることがあるので、ご自分の判断で睡眠薬を増量されることはお勧めできません。不眠にも寝つきが悪いタイプや夜中に途中で目が覚めるタイプ、早く目が覚めてしまうタイプなど色々あり、それぞれのタイプにあった睡眠薬があります。まず、主治医にご相談されて、ご自分にあった睡眠薬を処方してもらわれたほうがよいでしょう。


Q 抗生物質を飲んでいましたが、2日で症状も治まりました。また同じ症状になった時のために取っておいていいですか?
A 抗生物質は菌の繁殖を抑えるための薬ですが、殺菌されるまで期間を要します。2日で症状が治まったのは菌量が減ったためだと思われますが、菌がなくなったわけではありません。服用を中断すると、菌がまた増えて症状が再発するかも知れませんし、抗生物質が効きにくい菌に変化する可能性もあります。医師の指示が特になければ、処方された日数を飲みきって下さい。
また、同じような症状でも原因が異なる場合があります。悪化する事もありますので、安易に服用せずに、必ず受診するようにして下さい。


Q 粉薬を飲むのが苦手です。オブラートに包んで飲んでもいいですか?
A ほとんどの粉薬はオブラートに包んで服用してもかまいません。
ただし、胃薬や漢方薬の中には苦味や香りを感じることで胃の働きが活発になる薬もあり、注意が必要です。オブラートを使用する場合は薬剤師にご相談ください。


Q イソジンガーグルという、うがい薬をもらいました。5~6滴ほどをコップ一杯の水に薄めてうがいをしていますが、その方法でよいのでしょうか?
A 口の中の殺菌に用いられるうがい薬ですが、薬が効果を示すにはある一定以上の濃度と時間が必要になってきます。5~6滴程度のイソジンガーグルをコップ一杯の水で薄めてうがいした場合は、薬の濃度が薄すぎるため、十分に殺菌効果を示さないと考えられます。一回分の目盛りが容器に記載してありますので、その量を60ml程度(コップの約3分の1)程度の水に希釈して、1回目は口に含み強くうがいし、その後 15 秒程度のうがいを2回行うようにして下さい。また、希釈する水についてですが、アルカリイオン水は使用しないようにしてください。


Q 薬は噛んで飲んでもいいのですか?
A 薬の中には特殊な加工を施して、薬の効果が長く続くようにしたものや、胃酸に分解されないようにしたものなどがあります。こうした薬を噛んで服用すると、それらの特性が失われ、思わぬ副作用がでたり(効果が出すぎたり)、胃酸で分解されて効果がなくなったりしてしまう可能性があります。薬はできるだけ、十分量の水でそのまま服用するようにして下さい。もし服用しづらい薬などありましたら医師・薬剤師にご相談ください。


Q イソジンガーグルといううがい薬をもらいましたが、傷の消毒にも使っていいのですか?
A イソジンガーグルの成分であるポピドンヨードはそのままではとても口に含むことは出来ないので、イソジンガーグルには味を整える矯味剤が加えられています。傷の消毒などに用いるイソジン液は口に含むことが無いので、矯味剤でなく別の添加物(グリセリン・エタノールなど)がはいっています。
また、イソジンガーグルとイソジン液では濃度が違います。消毒薬は正しい濃度に調節して使用することが大事です。濃度が薄いと効きませんし、濃いと皮膚がかぶれたり、荒れたりします。医師の指示通りに使用して下さい。


Q 乳幼児にはどうやって薬を飲ませればいいのですか?
A 新生児・乳児の場合は、粉薬は水かぬるま湯またはジュースなどで 1 回分ずつ練って、きれいに洗ったお母さんの指で赤ちゃんの上あごやほほの内側に塗り、その後ぬるま湯やジュースなどを飲ませると良いでしょう。ミルクに混ぜるとミルク嫌いの原因となりますので避けてください。
幼児の場合は、オブラートやゼリー・甘いお菓子などに混ぜると良いでしょう。またシロップ剤等は甘く飲みやすくできていますので、飲み過ぎないように注意し、お子さんの手の届かない所に置いて下さい。また、服用方法が食後となっている場合でも、食後にこだわらなくても服用回数と間隔を守っていただければ良いです。またどうしても飲んでくれない場合には、薬を水で溶かして、スポイトで口に入れるという方法もあります。


Q 坐薬の使い方を教えてください。
A 痛み止めの坐薬を挿入したけどすぐに便と一緒にでてしまった場合、固形の状態で出てしまっていれば再度挿入してください。挿入して10分以上たっていて、液体の状態で出たのであればお薬は吸収されていると考えられるので少し様子をみてください。
作用の異なる2種類の坐薬を併用する場合、最初の坐薬を挿入後、坐薬の排出がないことを確認し、5分程度を目安にして次の坐薬を挿入するのが一般的です。ただし、坐薬の基剤となっている成分が違う場合、30分程度間隔を空ける必要のあるものから、長いものになると2時間くらい間隔をあける必要があることもあります。
例えば、熱性痙攣などで、抗けいれん剤(ダイアップ)と解熱剤(アンヒバ)の坐薬が処方された場合、ダイアップを投与後、30分以上間隔をあけてからアンヒバを投与することが一般的です。ダイアップ投与後すぐにアンヒバを投与すると、ダイアップの効き目が悪くなる可能性があります。また、アンヒバを投与後にダイアップを投与してもダイアップの効き目が悪くなる可能性があります。
ひとことに坐薬といっても、いくつかのタイプにわかれます。医療機関を受診した際に、2種類以上の坐薬を処方された場合には、医師・薬剤師にその使用方法についてお尋ねするようにして下さい。


Q ガスターD錠というお薬を飲んでいるのですが、水で飲んでもかまいませんか?
A ガスターD錠というお薬は、水なしでも飲めるように工夫された製剤ですが、水で飲んでも薬効などはまったく変化しませんので大丈夫です。
これ以外にも口の中で溶かして服用する薬はたくさんありますが、その中にはトローチのように口の中で溶かさないと意味のないお薬もあります。このような疑問をもたれた時は自己判断しないで医師、薬剤師に相談してください。


Q 「痛いときにいれなさい」と、ボルタレンという痛み止めの坐薬をもらいましたが、1日に何回も使っていいですか?
A 効果が無くなった後、体の中に入った薬がすぐに全て無くなるわけではなく、ある程度の時間は体の中に残っている場合があります。そのため、一般的に痛み止めの坐薬については5 - 6時間の間隔を空けて使用 する必要があります。ただし、痛み止めの坐薬の種類や各個人の持っている病気(腎機能が悪い人は投与回数に制限がある場合あり)によって1日の使用回数や次に使うまで空けた方がいい時間が異なる場合がありますので、医師・薬剤師にご相談ください。


Q インスリンの自己注射のとき、消毒はしなくていいと言われましたが、本当に大丈夫ですか?
A 消毒が面倒で外出時のインスリン注射を拒否する患者様もおられます。欧米では、消毒を省略しても感染は認められず、衣服の上から注射しても安全と報告され、実践されてきました。日本でも消毒は必要ないと指導する専門家も多く、インスリン注射時における消毒は患者様の選択に任せることが多いようです。


Q 薬は水で飲まないといけないのですか?水なしで飲むことが多いのですが、何か影響はありますか?
A 薬は、水やぬるま湯(37度くらい)で飲むのが原則です。水と一緒に薬を飲むことで、薬は胃の中で水に溶け、体に吸収されやすい状態になります。錠剤やカプセル剤を、水なしで服用する方がおられますが、こうした飲み方をすると、胃の中で薬は溶けにくく、薬の効き目も遅くなったり、低下したりします。
さらに、薬を水なしで飲むと、薬が食道を通るときに食道の粘膜に直接くっついたりして、食道炎という予期せぬ副作用を招く可能性があります。
ただし、口腔内崩壊錠(D錠・OD錠など)というタイプの薬は、水なしでも飲めるように工夫されていますので、例外となります。
また、水以外(お茶やジュース、牛乳など)と一緒に飲むと薬によっては薬の効果が強く出すぎたり、効果が弱くなったりするので、水や白湯で飲むようにsしてください。


Q 薬局のかゆみ止めの塗り薬には軟膏やクリームがありますが、何を基準に選べばいいですか?
A 軟膏やクリームの選択については痒い部分の状態や痒いところにもよりますので、薬剤師に直接ご相談ください。選択基準の一例としては、軟膏は皮膚への刺激が少なく、ジュクジュクしている部分・乾燥している部分、どちらにも使用できます。しかし、べとつきがあったり、顔に塗った場合に塗った場所だけ光ることなどがあります。
クリームは伸びがいいため塗りやすく、塗布後の使用感もサラサラしています。また、軟膏と比べて簡単に洗い流すことができます。しかしクリームは軟膏と比べて皮膚への刺激が強いなど、ジュクジュクした場所には適しません。


Q 薬を飲み忘れた時は、次回に2回分を1度に飲んでもいいのでしょうか。
A 薬は各自にあわせ最適な1日量が決められ、また1回量も1日を通して薬の効きめのある量になっています。そのため前回飲み忘れたからといって、2回分を一度に飲むと過量になり、思わぬ副作用が現れたりするので2回分を一度に飲んではいけません。飲み忘れに気がついた時間が、本来飲むべき時間からあまりたっていなければ、気がついた時点で飲んでください。この場合には、その次に飲むまでの時間が短くなるので、なるべくその次は少し遅めに飲んで、あまり短い間隔で飲まないようにすると安全です。次に使うまで空けた方がいい時間の目安として、1日3回飲む薬は4時間程度、1日 2 回飲む薬は 5 ~ 6 時間程度、1日1回飲む薬は8時間くらいです。
以上はあくまでも一般的な話です。薬の中には、糖尿病の薬のように飲み方を間違えると低血糖をおこして危険なものや、また、てんかんの薬などは、血液中の薬の量をきちんと保つことが大切なため、不規則な飲み方が危険なものもあります。飲み忘れた場合の細かな対処法は薬や症状によって違いますので、飲み忘れに気づいたら、自分で判断せずに医師や薬剤師に相談する、あるいは事前に医師や薬剤師に薬を飲み忘れた場合の対処法を尋ねておくといいでしょう。


Q 薬を飲んだ後、すぐ吐いてしまった時はどうしたらいいのでしょうか?
A 薬を飲んだ後すぐに吐いた場合は、もう1度1回量を飲んでください。しかし、飲んでからある程度時間が経ってから吐いた場合ですと、すでに薬が吸収されている可能性がありますので、次回から指示通りに飲むとsいいでしょう。


Q 水虫の薬はいつ塗ると効果的でしょうか。
A 水虫は、白癬菌というカビの一種が起こす皮膚病です。この白癬菌は抵抗力が強いので、完全に治さないと再発してきます。また水虫の薬をかゆい時だけ塗っている方が多いのではないでしょうか。一般の水虫の薬は1日3~4回塗らなければならず、かゆみがなくなっても2週間ぐらいは塗り続けなければいけません。最近は、1日1回だけの薬も出てきています。塗る場合は患部を清潔にすることが大切ですし、塗り忘れない、また皮膚に薬を染み込ませ易くするためにも、風呂あがりにつけることが効果的です。


Q 坐薬はどのように半分にしたらいいのですか?
A 縦に切る方法や横に切る方法などありますが、坐薬の入りやすさから考えると「斜めに切る」方法をお勧めします。
坐薬の種類や硬さによっては斜めに切ると崩れてしまうことがあります。その場合は横に切ってください。切るときは坐薬を包装から取り出さずに、お湯をかけるなどして少し温めた清潔なカッターや包丁などを使って切るときれいに切れます。また、切るときには滑りやすいので十分気をつけてください。 半分にした後は、上部の方を上の太い部分から肛門内に深く挿入し、残った坐薬は捨ててください。


Q 整腸剤をもらったのですが、食事をとらないと飲めないのですか?
A 食事をしないでお薬を飲んでもかまいません。整腸剤は、腸内で乳酸菌などが産生する酸により腸内が酸性化し有害菌の増殖を抑制したり、ビフィズス菌などの有用菌が増え、腸内細菌のバランスを改善する作用があります。また、腸内細菌のバランスが改善することで腸の運動が正常化し、便秘や下痢などの症状も改善します。


Q 点耳薬の使い方を教えて下さい。
A 点耳薬を使った治療を耳浴と言います。耳浴のやり方は次の通りです。
①点耳の準備として耳科用液の温度を確認して下さい。(冷たい薬液を滴下すると「めまい」を起こすことがありますので、手で暖めるなどして下さい)
②症状がある耳を上にして横向きに寝てもらい、指示された量の点耳薬を垂らします。
③耳たぶを引っ張りながらゆするようにすると空気の層がなくなり、薬液が奥まで到達します。
④約10分間そのままの姿勢を保ちます。
⑤清潔なガーゼやティッシュペーパー等を耳にあてて起き上がり、耳の外に流れ出た薬液のみ拭き取って下さい。
⑥また、点耳薬の容器の先端が耳に触れないように注意してください。


Q うつ病の薬を飲んでいるのですが、症状がよくなってきたのでお薬を減らしてもいいでしょうか?
A 医師の指示に従って、症状がよくなってもくすりの服用を続けてください。
症状がよくなると、医師の指示がないのに勝手にくすりの服用をやめてしまう患者さんがいます。しかし、症状が改善してすぐにくすりをやめると、再びうつの症状があらわれることが多くあります。そして、このような繰り返しはうつ病を長引かせる原因にもなります。またくすりの種類によっては急に服用を中止することにより、めまい、ふらつき、不安、吐き気、頭痛、不眠、疲労感などの症状が出ることがあります。必ず医師の指示に従って服用してください。


Q 心臓のはり薬を処方されました。心臓のところに貼れば良いですか?
A 心臓のはり薬(ミリステープ、フランドルテープ、ニトロダームTTSなど)は皮膚に貼る事でお薬が体の中に吸収され効果を示します。貼る場所は心臓のそばでなくても構いません。胸・お腹・上腕などのいずれかで傷や発赤のない場所に水分や汗をよく拭きとってから貼ってください。ただし、自動体外式除細動器(AED)の妨げにならないような貼付部位が望ましいです。
また、同じ場所に続けて貼ると、かぶれ・かゆみの原因となる事があります。貼りかえの時は場所を変えて貼るようにしてください。
一度剥がれてしまったはり薬は、粘着力がおち、薬剤の吸収が不安定となるため、新しいものを使用しましょう。よく剥がれてしまう場合には、はり薬の角を少しだけ丸く切ると剥がれにくくなります。


Q 病院で眼軟膏という薬をもらいました。液体の点眼薬とどう違うのですか?どうやって使うのですか?
A 眼軟膏は目に使用するために無菌的に調製された軟膏です。液体の点眼薬と比べ、効果をより持続させることができます。眼軟膏の一般的な塗り方は、以下のとおりです。
1 手を石鹸でよく洗う。
2 鏡をみながら下まぶたを下にひき、チューブの先がまぶたや眼球に触れないように、注意しながら下まぶたに向かって、チューブを少し押して薬を出す。
3 目を閉じ、強く押さえすぎないように注意して軽くマッサージする。
4 チューブの先が不潔にならないように注意して、ふたをする。
また綿棒を使用する際の塗り方は以下のとおりです。
1 清潔な綿棒にチューブから軟膏を少し取る
2 下まぶたを押し下げて、下まぶたの中にいれる。
3 軟膏が溶けるまで、しばらく眼を閉じて静かに待つ。または強く押さえすぎないように注意して軽くマッサージする。
チューブの先端が触れた場合は、軟膏の先端を少量捨てて、先端を清潔なティッシュなどで拭いてください。また、目の外にお薬があふれ出た場合は、清潔なガーゼやティッシュペーパーなどでふき取ってください。
眼軟膏を塗った後に液体の点眼薬をさすと、点眼薬がはじかれて吸収されにくくなります。眼軟膏を液体の点眼薬と同時に使用するときは、点眼薬を先にさしてから眼軟膏を塗るようにしてください。


Q 子供が熱を出しました。以前病院でもらったボルタレンが余っているので使っても良いですか?
A 小児の場合、使用できない解熱剤があります。特にボルタレンは、小児のウイルス性疾患には原則的に使用してはいけません。また、インフルエンザ脳症・脳炎を重篤化させる可能性も考えられます。そのため、小児の解熱には小児用の薬剤を使用すべきであると考えられます。
小児科から解熱剤を予備として処方されてる場合があるかもしれません。しかし、以前もらった薬は、前と同じ症状かどうか分からないために、使用できるかわかりません。使用する前にご相談ください。


Q テレビCMで爪水虫の事を初めて知りました。市販の塗り薬で治りますか?
A 爪水虫は白癬菌という生きた水虫菌が爪の中で活発に繁殖している状態です。かゆみなどの自覚症状はほとんどありませんが、爪が厚くなり、白く濁ったり変形が起きたりしてきます。爪水虫は常に白癬菌をばらまいている状態ですので、自分の水虫を治りにくくしたり、身近にいる人にうつしたりしてしまいます。
市販の塗り薬では爪の中まで浸透しにくいため、効果が弱いと考えられています。皮膚科専門医を受診されますと、通常飲み薬が処方されます。有効成分が血液の流れにのって爪の中に到達しますので、効果は高いようです。飲み方には約6ヵ月から1年程度毎日飲む方法と、「パルス療法」があります。「パルス療法」とは、1週間薬を飲んだ後3週間服用を休むサイクルを3回繰り返す方法で、薬の成分が爪のなかに長く留まり、飲んでいない期間も効果が持続する特性を生かした治療法です。毎日飲む方法では爪の状態をチェックしながら服用終了時期を決定しますが、パルス療法では爪が生え変わるまで爪の状態をチェックする経過観察が必要となります。他の病気で治療を受けている場合、飲み薬を服用できない場合もありますので、必ず皮膚科専門医にご相談下さい。また爪水虫は爪がきれいに生え変わるまで治りませんので、6ヵ月から1年程度の期間が必要です。自己判断せずに医師の指示を守り、根気よく服薬・通院することが大切です。


Q 体に発疹が出て、病院でもらったステロイドの軟膏を塗って良くなりましたが、今度は同じような発疹が顔にも出ました。この軟膏を使用しても良いでしょうか?
A ステロイドの塗り薬は、使用する体の部位や症状(急性か慢性か、湿っているか乾いているかなど)により使い分けされます。
ステロイドの塗り薬の強さは、炎症を抑える効果の強さで分類されており、一般的には顔のように皮膚が薄く薬の吸収率が高い部分には弱めのステロイドを使用します。そのため他の部位に対して処方された塗り薬を顔に塗ると副作用があらわれる場合があります。
また、薬効成分が同じでも軟膏、クリーム、ローションといろいろな種類の製剤があり、症状により医師が適したものを選択します。そのため、医師の診断によって処方された薬を、同じような症状だから自己判断で他の部位にも使用する、ということはしないようにしてください。


Q 1日3回服用する痛み止めを処方されましたが、一緒に処方されたタケプロンという胃薬は1日1回夕方だけの服用になっています。痛み止めは1日3回なのに胃薬は1回で胃が荒れたりしないでしょうか?
A 一般的に消炎鎮痛剤(NSAIDsといいます)に分類される痛み止めは直接胃粘膜を傷つけたり、胃を保護する働きがある物質を減少させたり、胃粘膜の血液の流れを減らすことによって潰瘍を起こすと考えられています。
タケプロンは、胃炎や胃潰瘍を起こす過剰な胃酸を24時間抑える薬です。そのため、1日1回の服用で十分な効果を発揮しますので、安心して服用してください。





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